辛い物を食べるとおしりが痛くなる訳
肛門外科辛いものとおしりの関係
痛みの原因や下痢との関係
カプサイシンの影響
辛いものを食べるとおしりがひりひりすることがありますが、これは唐辛子にふくまれるカプサイシンという成分の影響です。 カプサイシンのバニリル基が、全身に分布する感覚神経終末で細胞膜のバニロイド受容体TRPV1(カプサイシン、酸、熱などの侵害刺激を受容するイオンチャネル型受容体)に結合して、神経細胞が脱分極し活動電位を発生することで、灼熱感(焼けつく痛み)を引き起こします。肛門側の直腸にはTRPV1が多いため、カプサイシンにより刺激されると強い灼熱感を感じます。 |
下痢などから痔になる間接的な原因になりうる
ただ直接的に痔の原因になるかというと、はっきりしたエビデンスはないようです。カプサイシンが下痢を誘発することがあり、下痢は痔核や痔瘻のリスクとなりえます。
おいしくても適量摂取をこころがけたいものです。
参考 https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/capsaicin/syousai/#no3