大腸メラノーシス

消化器・内視鏡内科

マイクリニック大久保 名古屋の消化器・内視鏡内科

 

大腸メラノーシスとは

大腸内視鏡検査で、大腸粘膜が黒っぽくなっている所見をしばしば認めます。

マイクリニック大久保 名古屋院 大腸メラノーシス これは “大腸メラノーシス” というもので、刺激性下剤であるアントラキノン系薬剤の継続的な使用が原因です。センナやダイオウを含む下剤がそれにあたります。

アントラキノンにより、大腸の粘膜細胞がアポトーシスにおちいり(死んでしまい)、マクロファージ(免疫にかかわる貪食細胞)が死んだ大腸の粘膜の細胞を食べたあとに形成される不溶性の色素であるリポフスチンが黒い色の正体です。(メラニンではありません。)

45歳以上で多くなり、また下剤の投与期間が、数か月で認められることもあるようです。
癌やポリープ発生との因果関係含め病的意義は不明で、原因と考えられる下剤の中止によって改善します。

 

参考
Melanosis Coli Zeid Nesheiwat 1, Yasser Al Nasser In: StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2021 Jan. 2020 Dec 30.



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