“痔が出てくる“とき(痔核の診断と治療について)
肛門外科“痔が出てくる“とき
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痔核の診断と治療について
痔核(じかく)は、日本大腸肛門病学会ガイドライン(2020)によると、
“肛門管内の粘膜下と肛門上皮下にある血管や結合織からなる柔らかい組織(肛門クッション)が次第に肥大化して出血や脱出などの症状を呈するようになったもの。”とあります。
どのような診察をするのか
肛門診(指を肛門に挿入して触診する検査)や肛門鏡(肛門から挿入して肛門内を観察する短いカメラ)で診察させていただきます。
比較的軽症の痔核では、診察時には肛門クッションの肥大や脱出(痔が出てくる症状)が確認されなくとも、排便時のいきみや長時間の立位や座位でのうっ血等、特別な状態でのみ脱出がある場合も少なくありません。最近では、スマホで撮影した画像を提示される方も多くおられ、我々が情報をえるのに役にたちます。
症状に応じての治療
症状に応じて、その治療がその時の患者さんの悩みの解決に有用かどうか、で治療方法を相談して治療を提供しております。逆に、診察時に肛門クッションの肥大が認められても、何もお困りの症状がなければ無治療でよいということになります。