肛門の解剖(どこからどこまでか)
肛門外科肛門の解剖(どこからどこまでか)
肛門の解剖についてお話します。
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肛門はどこからどこまでをさす?
肛門は臨床的には肛門をとりまく筋肉でとじている部位のことを言いますので、肛門の口側(内側)は、この筋肉のついた上縁の高さまでです。
では(外側)はではどこまでかというと、肛門縁までです。
肛門縁とは
肛門縁は、臀裂(おしりの肉のわれめ)を開いてもっとも奥にみえる外口部と定義されます。
肛門縁から内側は肛門上皮という皮で覆われており、ここには肛門の外の皮膚と違って汗腺・毛根・脂腺などはありません。
肛門上皮に亀裂やびらんができるのが裂肛(切れ痔)です。
(参考文献:肛門間の解剖 黒川彰夫 監修 辻順行 肛門の解剖 臨床外科8 2022)