痔瘻(じろう)の法則
肛門外科痔瘻(じろう)とは
痔瘻とは肛門陰窩といわれる肛門の内側の小さいくぼみが入口となって細菌がはいりこみ膿の管ができて、時に肛門の周りに膿を作る(肛門周囲膿瘍)病気です。根治手術の基本はこの管を切除し入口(1次口)を閉鎖することです。
Goodsallの法則
その際痔瘻の走行を膿のできた場所の位置(2次口)から予測できるという法則があります。それが1887年にGoodsall先生が発表したGoodsallの法則です(図 標準外科学第11版 医学書院より抜粋)。 |
Goodsallの法則 |
例外の症状もあります
近年 特に前方左右の痔核についてはこの法則に従わないものがままあるとのレビューもでています。複雑な痔瘻や前方の痔瘻では術前に画像診断を加えるなどして走行の予測をたてることもあります。