“新しい生活様式”とピロリ菌
消化器・内視鏡内科ウイルス感染予防から見るヘリコバクター・ピロリ菌
新型コロナウイルスからの気づき、感染経路
5月4日に厚生労働省が新型コロナウイルスを想定した新しい生活様式について公表しました。その中に食事の項目の中に “お酌、グラスやお猪口の回し飲みは避けて” とありましたね。
今回はヘリコバクター・ピロリ菌と生活用式の話です。ヘリコバクターピロリ菌は胃炎や胃がんの原因となる細菌です。その感染経路ですが、感染した大人からの食べ物のの口移しや食器の共有により幼児期に感染するといわれています。このような愛情あふれる食事の与え方は現在ほとんどされなくなっており、保菌率は減少しています。
ヘリコバクター(Helicobacter)の語源
ちなみにヘリコ(Helico)とは螺旋(らせん)とか旋回という意味で、ヘリコバクター(Helicobacter)属は螺旋形をしています。ヘリコバクターピロリ菌の感染があれば早く見つけ除菌することにより胃炎や胃癌の発生を予防することができます。胃カメラや呼気・便を調べるなどして診断し、陽性であれば除菌のための薬を服用したほうがいいでしょう。