いぼ痔はほおっておくとどうなりますか?
Q & A質問 シリーズ第2回
今回のご質問
いぼ痔はほおっておくとどうなりますか?
よくいただく質問 シリーズ2回目は、いぼ痔はほおっておくとどうなりますか? 放置しておいて大丈夫でしょうか? といったご質問です。
いぼ痔(内痔核)の初期の症状は排便時の出血や違和感 滑脱感くらいですが、肛門に対するストレス(いきみ・排便時間等)が強いといぼ痔がだんだん大きくなることがあります。
進行すると肛門の外にまでいぼ痔がとびだすようになります。はじめは排便時のみの脱出であったのが、脱出の頻度が増したり、自然に脱出がもどっていたのが、自然にはもどらなくなり指でもどさねばならなくなります。さらに大きくなると平常時でも肛門外にいぼ痔が出たままとなってしまうこともあります。
内痔核の脱出度に関するGoligher (ゴリガー)分類(下表)というものがあります。
ゴリガーⅢ度以上の内痔核では排便コントロールや薬のみの治療では軽快することがあまり期待できないため、アルタ(ALTA)療法を含めた手術療法の適応となります。
もちろん、良性疾患ですので、患者さんがどのくらいお困りか、で治療方針がきまります。
(参考) 日本大腸肛門病学会ホームページ