肛門挙筋症候群とは?
肛門外科肛門挙筋症候群
以前のブログでも書きましたが、肛門にあきらかな異常な所見がないにもかかわらず、肛門部の痛みがある患者さんがいます。 その中に肛門挙筋症候群といわれるものがあります。
肛門挙筋とは
肛門挙筋とは肛門直腸をとりまいて支えている筋肉で、恥骨直腸筋・恥骨尾骨筋・腸骨尾骨筋の総称です。これらの筋肉のけいれんにより痛みがあらわれるのが肛門挙筋症候群です。
女性に比較的おこりやすい直腸肛門部に鈍痛が20分以上つづき、直腸に指をいれる診察で筋肉を牽引した場合に痛みが増強すると言われています。けいれんの原因は不明で、女性にやや多いといわれています。鎮痛剤が治療の基本となります。これら治療の前に骨盤内に腫瘍などの痛みの原因となるものがないことの確認(MRなどでおこないます。)は必要です。 |