おしりに“いぼができた”?!
肛門外科おしりに”いぼ”!?
”いぼ”とは
広辞苑無料検索では、
いぼ【疣】 とは
①皮膚上に突起した角質の小さな塊。表皮が限局的に増殖し角質層の肥厚をともなって円形または乳頭状の扁平小隆起をなすもの。原因の多くはウイルスで、伝染することもある。疣贅ゆうぜい。〈日葡辞書〉
②物の表面に現れる小突起。
と説明されています。
皆様の感じる”いぼ”とは
“おしりにいぼができた”と言われ来院される患者さんがよくいらっしゃいますが、多くは上記広辞苑②の意味でいぼという言葉を使ってらっしゃると思われます。
実際診察させていただくと、患者さんがいぼとおっしゃるものは、
慢性裂肛にともなう裂肛外側の皮垂(見張りいぼ)
血栓性外痔核が多い印象です。
ただし、肛門にも広辞苑①の意味のいぼ ヒト乳頭種ウイルス感染による尖圭(せんけい)コンジローマができることがあります。
また違った病態として 内痔静脈層の腫脹である内痔核は“いぼ痔”といわているので 余計にややこしいですね。