切れ痔 悪循環を断ち切ろう 

肛門外科

肛門外科

おしりのしくみ

まずお尻の解剖の話をします。

マイクリニック大久保名古屋 お尻の皮はお尻の穴の部分から少し奥まで引き込まれるように続いています。穴から大体4cmくらい奥(直腸口側)くらいで 括約筋(かつやくきん*お尻の穴を締める筋肉)によって きゅっと締まっている部分があり、このあたりまでの皮を肛門上皮(こうもんじょうひ)といいます。

 

排便習慣指導や軟膏で経過観察

この肛門上皮が固い便や排便時のいきみが強すぎたりすることで縦に裂けてしまうのが裂肛(切れ痔)です。この部分は知覚神経が豊富ですので、排便後も続くような非常に強い痛みを生じたり、出血したりします。痛みがあると括約筋の緊張が亢進するため余計に裂けやすくなってしまいます。

この 裂ける 痛み 肛門括約筋の緊張 裂ける といった悪い循環を断ち切ることが裂肛治療の基本です。軟膏や排便習慣の改善、緩下剤等で治療します。

 

手術が必要な場合もあります

診察も不可能なほどの痛みのある場合や、肛門が狭くなるような瘢痕ができてしまった場合等などでは、手術が適応となることがあります。