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出っぱなしもどらず痔核[嵌頓（かんとん）痔核] -肛門の緊急-
肛門外科
緊急の処置を要する肛門の病気
痔核、裂肛といった肛門の病気では初診時にすぐに処置や手術を要することは少なく、手術が必要でも待機的に行うことが多いのですが、緊急の処置を要する場合もあります。
- 血栓性外痔核
- 嵌頓痔核
- 痔核出血
- 痛みの激しい裂肛
- 直腸肛門静脈瘤や直腸潰瘍からの出血
- 整復不可能な直腸脱
- 肛門周囲膿瘍
- フルニエ症候群
- 閉塞性直腸癌
などです。
きょうはその中で嵌頓（かんとん）痔核についてお話します。
嵌頓（かんとん）痔核とは
嵌頓（かんとん）痔核とは、痔核（いぼ痔）が脱出（飛び出）して肛門括約筋群（肛門をきゅっとしめる筋肉）でしめつけられ戻らなくなる状態です。むくみや血流障害と非常に激しい痛みを伴います。
待機的・早急にといった根治術
整復（飛び出した痔核をもとにもどすこと）が可能であれば整復をし、安静と薬物療法で様子をみて、症状がおさまってから、より安全安心に手術を待機的に行う場合と、痛みをできるだけ早くとりのぞくために早急に痔核根治術をおこなうという考え方があります。