お行儀のよい食事の仕方

消化器・内視鏡内科

 

マイクリニック大久保名古屋 診療内容のさまざま

食事マナーの歴史

古代ギリシア・ローマにおいて富裕層は、側臥位で(横になって)食べるのが正式な食事のマナーだったそうで、椅子に座って食べるなんて落ち着かない感じだったようです。かたや我が国では、江戸時代のすし屋は屋台で立ち食いだったし、最近では高級フレンチやステーキなどが(省スペースなのでリーズナブル)立ったままいただけるお店も流行っていますね。

 

逆流性食道炎について

逆流性食道炎は、胃内容(主に胃酸など)の食道への逆流によって食道粘膜がただれたり、胸焼け、胸の痛み 咳などの症状が出る病気です。もともと食道下部には胃からの逆流を防ぐ機構が備わっています。胃に食べ物が入ったあとは、下部食道括約筋(LES)という筋肉が収縮することによって、胃の内容(主に胃酸)が食道に逆流することを防いでいます。

 

マイクリニック大久保名古屋 食事の仕方この写真のローマ人のように左側臥位(左を下にして横になる体位)ではLES圧が上昇し胃内容が逆流しにくいことがわかっています。
食べたものが胃から食道に戻りにくい体位だったのですね。

 

反対にLES圧を下げ胃内容逆流を誘発する原因には

  •  タバコ
  •  チョコレート
  •  炭酸飲料
  •  右側臥位

があります。

参考 塩野七生 ローマ人の物語